自然素材の家と工務店ならではの補助金
お客様と去年から打合せを重ねてきた自然素材の家
の補助金がもらえることになりそうなので、
やっと着工ができそうです。
「自然素材の家を建てると、補助金をもらえるの?」
と思われそうですが、結論から言うと
自然素材の家では補助金はもらえません。
ではどうすれば?について書いていきます。
工務店ならではの地域型住宅グリーン化事業
八王子市で創業55年、自然素材の家づくりNo.1工務店
を目指す、大久保工務店 代表の大久保篤です。
今回建てる家は、国の制度である地域型住宅グリーン化事業
を利用して補助金を得ることとしました。
まず、地域型住宅グリーン化事業について説明します。
地域の工務店、材木屋さんなどが作った家づくりのグループに対して、
国から年度単位で補助金予算が配分されます。
ちなみに、グループの数は全国で約800近くあります。
どこかのグループに属している工務店に任せて家を建てれば、
補助金をもらって家を新築できる可能性があるのです。
工務店ならではの補助金と言っているのは、
「地域の工務店」で家を建てる、ということがミソ
の補助金なのです。
ただ、この段階では、あくまで可能性です。
可能性と言っている意味は下の方で説明していきます。
地域型住宅グリーン化事業の補助金の種類
地域型住宅グリーン化事業の補助金には3つの種類があり、
それぞれに補助金を貰うための基準があります。
1.長寿命型住宅(長期優良住宅)―100万円の補助金
2.認定低炭素住宅―100万円の補助金
3.ゼロエネルギー住宅―165万円の補助金
となります。
それぞれをごくごく簡単にいうと、
1.は、耐震性や耐久性などがあること証明できる住宅
2.は、国が定めた省エネ基準よりも10%以上
のエネルギー消費削減ができる住宅
3.は、エネルギー消費量がゼロになる住宅です。
事実上、太陽光発電などのエネルギーを作る設備が必要となり、
今さかんに見かけるZEH住宅とほぼ同じ仕様となります。
(ZEHについては、別の機会に書きたいと思います。)
基準をクリアしただけでは貰えない補助金
上で書いた補助金の基準を達成した家を建てるためには、
普通の家をつくるよりも、コストもアップし工務店の技術レベル
も求められることになります。
認定低炭素住宅<長寿命型住宅<ゼロエネルギー住宅
の順でコストが多く必要となります。
そして、上で述べたグループには複数の工務店が属しています。
それぞれの工務店には、補助金をもらって家を建てたいお客さん
がいるので、グループに割り当てられた予算が全てのお客さん
に行き渡ることができないのが常なのです。
今回、私の会社のお客さんはゼロエネルギー住宅の補助金を
もらえることとなりましたが、
たまたま、グループ内でゼロエネルギー住宅を建てるお客さん
が少なかったので、難なく補助金をもらうことができました。
家づくりの補助金でいえること
家を建てる時に高額な補助金をもらえれば、誰でも嬉しいし助かります。
でも、補助金をもらえなくてもゼロエネルギー住宅やZEH住宅、
長期優良住宅などを建てることで得られるメリットは他にもあります。
長期優良住宅であれ税制の優遇だったり、
ゼロエネルギー住宅やZEHの場合は、ランニングコストの減少です。
そしてなによりも高性能な家に住むことで、快適さを得ることができます。
それを考えると、補助金は貰えたらラッキー程度に考えるのがいいと言えます。
大久保工務店は、自然素材を取り入れた企画住宅「べっぴんハウス」や、自然素材の家の資料をご用意しています。