八王子で、創業54年誇り高い社員職人が、精一杯腕を発揮して、お客様から感謝され、一生お付き合いすることが、私の恩返しです。

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瓦屋根の家は地震に弱いのか

投稿日:2015年04月14日 作成者:


八王子市で創業55年、家づくりの大久保工業 代表の大久保篤です。

瓦は高級車、スレートは大衆車なの?IMGP0079

今施工中の木造住宅の耐震改修工事の一部で、地震のことを考えて屋根を瓦から軽い屋根に葺き替える予定です。

耐震改修とはいえ、この瓦を下すのはもったいないなあー!と大工さんと会話していたところ、いつも屋根工事をお願いしている瓦屋さんの親方が登場し一目見て開口一番、「俺、この仕事やりたくねえ」と始まりました。

親方の言い分は、軽い屋根に葺き替えると「ベンツがカローラになっちまう」ということで、そんなもったいないことは、したくないとのことです。

既存の瓦は、瓦の中でも一文字瓦といって先端が一直線に揃えられた種類のものです。一般の方でも、近くで瓦屋根の家を注意して見ると、先端が丸い形の飾りがついたものが使われている瓦を見ることの方が多いと思います。こちらは万十瓦と呼ばれています。

一文字瓦を使うときには、先端を一直線に揃えて葺き上げなくてはならず、隣の瓦同士で継ぎ目に隙間を作ることが許されません。万十の場合は、隙間を丸い飾りの部分で隠すことができるのです。したがって一文字瓦には、職人の技術が必要になるため、「ベンツがカローラになる」という言葉が出たのです。

たしかに、もったいないとの考えから、私も当初は瓦を乗せたままの耐震補強を検討しましたが、耐力壁を新たに設置しなければならなくなる箇所が多くなったり、他の部分での補強工事が多くなるため、経済的メリットのある屋根の軽量化も行うこととなりました。

ここで屋根屋さんの親方の肩を持つわけではないですが、
瓦に対する誤解を解いておきたいと思います。

確かに木造住宅においては、耐震性を考えると重い屋根よりも軽い屋根のほうが横揺れの発生した時には有利です。

しかし、瓦はスレートといわれる屋根や金属系の屋根のように10年20年と年数を経てから塗装する必要はなく、耐久性は半永久的と言われています。
塗装や葺き替えなどのメンテナンス費用のことを考えると、瓦も捨てたものではないと思っています。

また、構造計算をすることで、瓦でも耐震性の高い建物が可能です。
木造2階建て住宅の場合は、構造計算を建築法規で義務づけられていません。しかし、瓦のような重い屋根を乗せることを前提に建物の構造計算を行い、それに見合った構造躯体を組めば、瓦屋根の家だからといって、耐震性がないということはありません。

昨年、実際に私の会社でも構造計算を実施して、お客様の好みを反映して和瓦の家を建てさせて頂き安心してお住いいただいています。
まだまだ、構造計算を実施して木造住宅を建てることはマイナーかもしれませんが、
構造計算という根拠に基づいて、建てた方が安心した暮らしができるはずです。

屋根に使う材料につて書きましたが、様々な材料の選定には先入観を捨てて、デザインの好み、初期コスト、予想されるメンテナンスコスト、耐久性などを考慮したり、信頼できる工務店などの専門家のアドバイスに耳を傾けることが、重要となってくると考えています。

大久保工業は、自然素材を取り入れた、気持ちのいい家づくりが大好きな地域密着の工務店です。
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