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パッシブ設計の高気密高性能の注文住宅

2020年3月3日

注文住宅 耐震等級3が必要な理由3つ 

1月に今後30年以内に地震の発生確率を政府が発表しました。
当社のある南関東も切迫度が最大となっています。

かなりの確率で大地震が想定されている中で、
普通の大きさの木造2階建て住宅は、
法律上、構造計算をしなくていいことになっています。

つまり、柱や梁などの骨組みになる材料の強度、サイズは
計算されて使われていないということです。

先日、家づくりを検討しているお客様と打合せしている時に、
そのことが話題となりました。
その方はエンジニアという仕事柄か、びっくりしていました。

当社では、木造2階建ての家でも構造計算をして耐震等級3
の確保を標準としています。

その辺のことを書いてみます。

注文住宅で耐震等級3が必要な理由①:耐震等級とは

八王子の注文住宅会社ので耐震等級3の施工事例

八王子市で創業59年、自然素材の家づくり№1工務店を目指す
大久保工務店 代表の大久保 篤です。

建築物の耐震性を数値で示すものに「耐震等級」
というものがあります。

耐震等級は1、2、3とランク付けされており、
内容は以下の通りです。

耐震等級1:
建築基準法(法律)にて定められている、最低限の耐震性能。・阪震度6強~7の地震でも、即倒壊はしないレベル。ただし、大規模修繕や建て替えとなる可能性がある。

耐震等級2:
等級1の1.25倍の耐震性能。震度6強~7の地震でも、
一定の補修程度で住み続けられるレベル。
※学校や避難所といった公共建築物に等級2が多い。

耐震等級3:
等級1の1.5倍の耐震性能。震度6強~7の地震でも、
軽い補修程度で住み続けられるレベル。
※消防署や警察署といった災害復興の拠点となる防災施設に等級3が多い。

上を見てわかるように耐震等級3が最高ランクになります。
ではなぜ等級3が必要なのかは、熊本地震の教訓により
私は判断しています。

平成28年に起きた熊本地震では、余震、本震、余震と
繰り返しの揺れが続き、震度7以上が2回もありました。

公的な被害調査報告では現行の耐震基準(H12新耐震)
で設計された家でも多くの全壊・倒壊がありました。

そんな中、耐震等級3で設計建築された家は、被害がなし、
もしくは少しの補修で済んだ家がほとんどだったのです。

だから、耐震等級3をお薦めしているのです。

注文住宅で耐震等級3が必要な理由②:構造計算

耐震等級3を取得するためには、
構造計算をして等級3に合致することを証明しなくてはなりません。

ここで肝は構造計算のやり方です。
大まかに言うと構造計算には2種類あり、
一つは、「壁量計算」といって、必要な壁の量があればいい。
簡易的な方法により必要な壁の量を計算するだけです。

もう一つは、「許容応力度計算」といて、柱や梁のサイズ、
どの位の力、荷重、揺れに耐えられるのかまでを
専門のソフトを使って計算するやり方です。

つまり、許容応力度計算で構造計算された建物は、
きちんとした根拠づけがされた建物と言えるのです。

耐震等級3を確保していてもどちらのやり方で、
構造計算されたかによって、信頼性がことなります。

注文住宅で耐震等級3が必要な理由③:地震保険

ここでは、耐震等級3を取得したことによる金銭的なメリット
についてお話します。

冒頭でお話ししたように、大きな地震が心配な時代です。
地震保険に加入する家庭も増えていますね。
そして保険料も年々上がっている傾向です。

耐震等級3を取得しておくと、保険料が通常の50%
の保険料となるのです。

地震の発生確率により保険料は変わりますが、
東京で30年間、2000万円位の地震保険に耐震等級3で
加入すると、保険料が約50万円安くなる計算になります。

ここで注意しなくてならないのは、
よく広告やHPで見られる「耐震等級3相当」の
相当という部分です。

どういうことかというと、
「耐震等級3に相当する強さがあります」と言っているのです。

それは構造計算した結果の相当なのか、
構造計算でも、壁量計算なのか許容応力度計算なのかを
確認する必要があります。

また、耐震等級3は、構造計算をして
「性能評価」なり「長期優良住宅」の審査を受けたものが
正式なものです。

いかがでしたか?

昔は耐震等級など、耐震性を数値で示すものはありませんでした。
そんな制度ができて、面倒な手続きが増えたという意見もありますが、
制度ができた背景・ニーズがあったからこそだと思います。

基準となる明確な制度なので、利用しない手はないと
大久保工務店は考えています。

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投稿者:大久保篤
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