新築で無垢フローリングを使う目的
こんにちは!
八王子市で創業55年、自然素材の家づくりNo.1工務店
を目指す、大久保工務店 代表の大久保篤です。
人間の行動には、全てに何かしらの目的があると思います。
経済活動をする上ではなおさらですね。
昔、ゼネコンに勤務していた時に海外勤務を2度経験し
たことがありました。
1度目の海外勤務の時、英語力に全く自信のなかった私
は、赴任前の1か月間必死に勉強して準備し、数年の海
外勤務中に英語をマスターしてやるつもりでいました。
しかし、赴任初日に上司に一発くらわせられました。
「お前は英語をマスターしに、ここに来たわけではな
い。英語がいくらうまくなっても、仕事ができなければ直ぐ
に帰国させるぞ」ということでした。
要は目的をはき違えるなよということです。
これって、家づくりにも共通するところが
結構あるんです。
たとえば、フローリングです。
先日、建材問屋さんが合板フローリングのメーカーを連
れて来社され、商品の説明を受けました。
私の会社では無垢フローリングを使うことが多く、合板
フローリングには興味はなかったのですが、メーカーさん
曰く無垢フローリングを超えることを目指しているそうです。
合板フローリングは幅が約30cmで表面に10cm間
隔で溝が掘ってある物が普通ですが、
上の写真のように、最近は幅を狭くして無垢フローリン
グと同じように1枚ずつ張るものがあるそうです。
金額もそれなりに高価です。
写真だけだと、どちらが無垢フローリングなのか見分け
がつかないですね。
合板フローリングで幅を狭めた目的は、張り上がった時
の見た目が表面に掘った溝とは違い、無垢フローリング
と同じように、溝がリアルに見えることだそうです。
無垢フリーリングには、温もり、長持ち、味わい、など
の良さがあります。
合板フローリングにも、施工が簡単、傷がつきにくいと
いう良さがあります。
それぞれにメリットがあるので、それを追求すればいいと思うのです。
工業技術が発達して、見た目だけをいくら真似しても本
物を超えることはできないはずです。
幅を狭くして、見た目を無垢に近づけたら、施工スピー
ドの速さが失われてしまいます。
大量に家を作っている住宅会社にとっては、メリットが
なくなってしまうのではないでしょうか。
やはり、目的をはき違えてはいけない
のだと、思うのです。
肌触りや、温もり、味わい、は無垢でないと感じることができません。
私の会社では、無垢材や珪藻土をはじめとする塗り壁材
などの自然素材を使った家が、本物だと考えています。
それを作っていくのが、地域工務店の仕事だと思うのです。
大久保工務店は、自然素材を取り入れた、
気持ちのいい家づくりが大好きな地域密着の工務店です。