自然素材の家のメンテナンス方法、壁編
自然素材の家は、汚れやすそう、掃除が大変そう、
などのイメージがありますね。
果たして本当にそうでしょうか?
塗り壁や無垢フローリングなどはオシャレに見えて憧れるけど、
自分の家に取り入れるのを、ためらう人もいます。
実際に自然素材の家に暮らした時のメンテナンスの仕方、
楽しみ方を書いてみます。
自然素材の家のメンテナンス方法、壁編1:表面的な汚れの場合
八王子市で創業55年、自然素材の家づくりNo.1工務店
を目指す、大久保工務店 代表の大久保篤です。
自然素材の家の壁というと、漆喰や珪藻土の塗り壁が代表的です。
「子供の落書きや、手垢やシミがついたらどうするの?」
という質問をよく受けます。
小さな子供は、壁に落書きをしてしまうこともありますし、
少し大きくなっても、わんぱくな子供は汚れた手で壁をペタペタ触って
手垢がつきがちですね。
このような場合は一番簡単なメンテナンスの方法があります。
鉛筆や手垢、程度の汚れであれば、プラスチック消しゴムで
こすれば、落ちるケースがほとんどです。
自然素材の家のメンテナンス方法、壁編2:壁に染みこんだ汚れの場合
コーヒーやジュースなどの染み込み汚れは、
表面についた汚れと違い、消しゴムでは落としきれません。
こうした場合、自然素材の家のメンテナンス方法の中でも、
少しだけコツコツやる根気が必要な方法で対応します。
まずは、スプレー、濡れタオルで水を浸してトントン叩いくと
ある程度は落ちます。洋服の染み抜きの感覚ですね。
それでも中々落ちない場合は、中性洗剤もしくは
キッチンハイターなど、漂白剤を薄めて合わせて使うと、
ほとんどの染み込み汚れは落ちます。
自然素材の家のメンテナンス方法、壁編3:頑固な汚れの場合
自然素材の家の壁をメンテナンスする中で強敵なのは、
マジックなどの中々落ちない汚れですね。
これはビニールクロスでも同じことだと思います。
この時には、サンドペーパーで削り落とすしかありません。
但し、塗り壁のパターン、テクスチャーも変わってしまうので、
目の細かいサンドペーパーで少しずつ擦るのがお勧めです。
自然素材の家のメンテナンス方法、壁編4:塗り重ねるという選択
大きな面積の汚れを一気に綺麗にしたいという時もあると思います。
そんな時は上から、新たに漆喰や珪藻土などの塗り壁材を
塗り重ねることもできます。
ただし、製品によっては下地の調整が必要になるので、
工務店などの専門家にやり方のアドバイスを受けてDIYするのも良いですし
、任せてやってもらう選択もありです。
ビニールクロスの場合、選んだ柄が3年から5年で廃盤になってしまいます。
部分的に新しいものを張替えると、違和感がでてしまうので、
部屋全体を張替えることが多いですが、
自然素材の家の壁の場合、珪藻土や漆喰に廃盤はないので、
DIYにしろ、工務店に任せるにしろ、
壁の一面だけを塗り重ねても違和感はなく、
しかも面積が少ない分、安上がりとなります。
自然素材の家のメンテナンス方法、壁編5:気にしない!
はっきり言って、
自然素材の家に暮らしてメンテナンスはあまりせずに、
多少の汚れは気にしないというのも一つの方法です。
汚れ方によっては、
自然素材の壁の味わいと感じられることもできます。
ビニールクロスだとヴィンテージにはなりませんが、
自然素材の家の壁の汚れであれば、ヴィンテージ、
という印象が見方によってはできます。
新築当初は小さな汚れや傷を気にするものですね。
しかし、長い時間の経過による変化を劣化ではなく、
経年美化として感じることができるのが、
自然素材の家の醍醐味です。
細かい汚れや傷を気にするよりも、
自然素材の家で珪藻土などの壁から得られるメリット、
調湿性やデザイン的な風合い、表情を楽しむことの方が
自然素材の家で暮らすことが楽しめるはずです。
いかがでしたか
確かに自然素材の家の壁は汚れます。
しかし、ビニールクロスも汚れます。
違うのは汚れの落とし方だけで、そのメンテナンス方法も
意外と簡単なのです。
もしくは、そもそも汚れを気にしないというのも自然素材の家に
暮らす上での意識の持ち方としてありだと思います。
大久保工務店は、自然素材を取り入れた企画住宅「べっぴんハウス」や、自然素材の家の資料をご用意しています。