新築で塗り壁材を使う時のメリット・デメリット
家を新築しようとした時に、最近はビニールクロスだけでなく、
珪藻土や漆喰などの塗り壁材を使いたいというご希望の方が多くなりました。
私の会社でも、注文住宅を建てる時には最近はほぼ全ての家で、
珪藻土などの塗り壁材を使うようになりました。
塗り壁にすることで、どんなメリットとデメリットがあるのか、
書いてみます。
注文住宅で塗り壁材を使うメリット①デザイン性
八王子市で創業59年、自然素材の家づくり№1工務店を目指す
大久保工務店 代表の大久保 篤です。
注文住宅を建てる時には、人それぞれにこだわりのポイントが
あります。
間取りだったり、窓だったり、キッチン...色々ありますね。
先日打合せしていた時も、壁に珪藻土を塗ることは、
優先順位の中で譲れない部分という奥様がいらっしゃいました。
塗り壁材のどんなところに魅力を感じているのか聞くと、
「見た目、家の中の雰囲気がグッと良く感じる。」
ということでした。
当社の完成見学会などで実際に塗り壁の家を見て、感じたそうです。
確かに、ビニールクロスでは感じられない陰影の濃さや、
オンリーワンのパターン模様には魅力があります。
また、タイルや無垢のフローリングなどとのデザイン的な
相性がいいのも本物ならではといえます。
注文住宅で塗り壁材を使うメリット②性能
昔の日本の家の壁といえば、漆喰、繊維壁がほとんどでしたが、
今は漆喰以外にも珪藻土や当社でも良く使うパーフェクトウォールなどの
新しい塗り壁材が増えています。
種類が増えた塗り壁材ですが、まだまだビニールクロスと比べると、
使われている割合は注文住宅でも、圧倒的に少ないのが現状です。
では、ビニールクロスと比べて性能面はどんな違いがあるのでしょうか。
まず何と言っても、調湿性能があるということです。
壁が湿気を吸ったり吐いたりするといえば、イメージが沸くと思います。
なかでも特に、珪藻土はこの性能が高いです。
つまり、湿度が高い時期にはジメジメせず、
乾燥してくると一度吸った湿気を吐き出すことをしてくれます。
夏場には体感温度を下げることに協力してくれたり、
洗濯ものを部屋干しした時の効果は抜群です。
注文住宅で塗り壁材を使うメリット③メンテナンス性
塗り壁材などの自然素材に触れたことがない人がほとんどです。
どう扱えばいいのか不安に感じるのも当然と言えるでしょう。
汚れたらどうする?
子供が落書きしたら...
ひび割れが入りそう...
など、質問をいただくことがあります。
まず、汚れについては消しゴムでこすれば、
ある程度の汚れなら落ちますし、食器を洗う中性洗剤を
タオルに含ませて使えばさらに落とせます。
それでもダメな場合は、サンドペーパーで削ることも可能です。
さらに、上から重ねて塗ることも可能できます。
たしかに壁の角などは、細かいクラックが入ることがありますが、
塗り重ねることは簡単にできますし、
そもそも、何もせず経年変化、味ととらえることもできます。
ちょっとしたお手入れやDIYできることなので、
あまり怖がる必要はないのです。
また、メリット①デザイン性で述べたように、
雰囲気、味わいを感じられるものなので、
少しの汚れ、クラックなどの経年変化もみすぼらしく
ならないのがメリットです。
つまり寿命が長いのです。
ビニールクロスのように張り替える必要がないのです。
次にデメリットについて書いてみましょう。
注文住宅で塗り壁材を使うデメリット
漆喰、珪藻土などの塗り壁材は、ビニールクロスに比べると、
工事が省力化されていません。左官職人の手間暇を必要とします。
その分、コストは高く、工事期間が必要となるのです。
裏を返せば、それを解消するためにビニールクロスが生まれ、
日本の住宅でシェアを伸ばしたのです。
ただ、塗り壁の工事期間の短縮はできませんが、
将来張替が必要なビニールクロスと寿命の長い塗り壁を
考えるとコスト面では、変わらないかもしれません。
いかがでしたか、
一度すたれてしまった塗り壁材も、最近は見直されていますし、
新しいものも開発されています。
せっかくの注文住宅なので、メリット・デメリットを理解して、
採用を検討してみるのもいいと思います。
さらに詳しく知りたい場合は、普段から塗り壁材を使って工事している
工務店の見学会や施工した実物件を見せてもらいながら
話を聞くのがいい方法です。
大久保工務店は、自然素材を取り入れた、
気持ちのいい家づくりが大好きな地域密着の工務店です。
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