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八王子のパッシブデザイン工務店、自然素材の家づくり

2016年5月27日

自然素材の家と坪単価を考える

よく、おたくは坪いくらで建てれるの?
と聞かれることがあります。

坪単価は家を建てる依頼先を選ぶときに、
目安になるので便利な指標といえます。

ただ一概に坪単価といっても、家の形はもちろん、
どんな材料を使うかによって大きく変わってくるものです。

特に自然素材の家を坪単価で考えると、
高く感じる人が多いかもしれません。

しかし、どう受け止めるのかは個人の価値観によって、
大きく左右される部分です。

自然素材の家の前に、坪単価の基本をおさえておく

自然素材の家と坪単価

八王子市で創業55年、自然素材の家づくりNo.1工務店
を目指す、大久保工務店 代表の大久保篤です。

自然素材の家に限らず、そもそも坪単価の考え方は
業者によって違います。

基本的に、坪単価=工事金額÷延べ床面積
ですが、
単価を安く見せるために、建築基準法でいう延べ床面積には含まれない
玄関ポーチやバルコニーを含めた面積で工事金額を割る会社もあります。

さらに、工事金額に含まれるもの含まれないものが、
会社によって違いがあります。
例えば、設計費や足場代を含める会社もあれば、
別途代金とする会社もあるわけです。

つまり、坪単価を安く見せるためには、
工事金額に設計費などを含めず、さらに面積をできるだけ
広く扱えばいいわけです。

このように坪単価は業者側の広告的な要素もあるので、
目安として考える時には、その算出方法を確認する必要があります。

30坪程度の広さの家を建てようと思っているからといって、
単純に30×○○万円と計算して計画しても、結果は予算オーバー
ということがよくあるからです。

じゃあ坪単価は役に立たないの?となりますが、
各社の商品プランの単価、実際に建てられた家の単価を目安、
参考程度にするのが坪単価といえます。

自然素材の家、仕様と坪単価

上で書いた工事金額はどこ迄が含まれているのか?
面積はどのように考えられているのか?
とは別に、確認する必要があるものとして仕様があります。
仕様とは、家に使われる材料のことです。

もし仮に全く同じ形、面積で同じ間取りの家が2つあったとします。
しかし、床や壁、ドア、断熱材など使っている材料は違っていたとします。
そうすると当然、工事金額も坪単価も違うものになります。

多くの住宅メーカーが、
「断熱材、床、壁、住宅設備にはこれを使っています。」
という何種類かのプランを用意しています。
これが一般的に標準仕様といわれるものです。

あくまで金額の安さを追求するのであれば、
全てに安い材料を使うようにすればいいわけですが、
それだけで満足するする人は少ないのが現実です。

床、壁、天井と標準仕様とは別の材料を選んでいくと
工事金額が上がっていくので、結果的に広告でうたわれている
坪単価よりも高くなるというのが、実際のところです。

特に自然素材の家を建てようとする人は、
使う素材にこだわりを持つようになります。

無垢フローリングでも塗り壁材でも自然素材にも
いろんな種類があるので、
坪単価は変わってくるのです。

自然素材の家は坪単価だけでなく総額を考える

自然素材の家を作っている工務店でも、
標準仕様を決めている会社はあります。

実は私の会社でも、床、壁、断熱材etc…にどんな材料を使うのか
を決めていますが、ほとんどの材料が、無垢フローリングや
珪藻土などの自然素材を標準仕様にしているので、
安さを自慢できるような坪単価ではありません。

しかし、合板フローリングやビニールクロスなどの新建材の価格も
ピンキリで高いもの安いものがあります。

上で書いたように、新建材の家でも設定された標準仕様以外の材料を
選べば工事金額は、工務店が建てる自然素材の家と変わらない金額
となることも多いです。

自然素材の家が好きだけど、坪単価が高いという概念を
少し変えてみると、総額ではたいして変わらないということが
十分にあり得るのです。

自然素材の家の坪単価、初期コストだけで考えない

家は長い年月に渡って使うものです。
場合によっては何世代かに引き継いでゆくものです。

だから、世の中がデフレから脱却しきれていない風潮だとしても、
初期コストだけを重視して家の新築を検討すべきものではありません。

新建材は高度成長期に生まれたもので、
大量生産、大量消費の思想が根底にあります。
劣化したら、また新しい物に買い替えるということです。

自然素材の家は坪単価が高いといっても、
床や壁は劣化しても陳腐化せずに味わいすら感じられるので、
簡単に新しいものと交換しようというように思わないで
補修しながら使っていくものなのです。

坪単価だけで考えるのではなく長い目で見ると、
金額的にも自然素材の家が高くない物ということがわかると思います。

いかがでしたか

自然素材の家は坪単価で考えるというよりも、
仕様と耐久性、そして住んでいる人に何をもたらしてくれるのか
まで考えるべきものだと思います。

大量生産、大量消費の時代はとうに過ぎ去りました。
自然素材は昔からあるものですが、
今の時代に、そして次の時代にもマッチしたものといえると思います。


大久保工務店は、自然素材を取り入れた企画住宅「べっぴんハウス」や、自然素材の家の資料をご用意しています。

投稿者:大久保篤
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